DDNS 【Dynamic DNS】 ダイナミックDNS / 動的DNS
概要
DDNS(Dynamic DNS)とは、IPアドレスが頻繁に変わるホストに固定的にドメイン名を割り当て、アドレス変更に即座に追随してDNS情報を更新するシステム。また、その仕組みを利用して提供される動的なDNSサービス。通常のDNS(Domain Name System)ではIPアドレスとドメイン名を固定的に長期間結びつける前提で運用されるが、個人宅でインターネットサービスプロバイダ(ISP)を通じてインターネット接続する場合などには、切断・再接続のたびに事業者側が保有するアドレス群からそのとき空いているものを選んでDHCPなどで自動的に割り当てるため、同じアドレスを固定的に使い続けることができない場合が多い。
DDNSでは専用のクライアントソフトなどがIPアドレスを監視し、変更が発生すると即座にDNSサーバに通知してドメイン名に対応付けるIPアドレスを更新する。これにより、外部からそのドメイン名への問い合わせがあると、DNSサーバは常に最新のIPアドレスを応答することができる。
DDNSシステムはDNSサーバごと独自のドメイン名で運用することもできるが、個人利用者などの場合には専門のDDNSサービスを利用することが多い。これは事業者側の用意したドメイン名のサブドメイン(ホスト名)を契約者が指定して利用できるもので、そのホスト名に利用者のIPアドレスを動的に結びつける。通常のISP契約の動的なIPアドレスで外部からアクセス可能なサーバを運用したい場合などに利用される。
DDNSの規格はDNS標準の追加仕様として1997年にIETFによりRFC 2136(Dynamic Updates in the Domain Name System:DNSの動的な更新)として策定され、多くのDNSサーバソフトなどが対応している。
(2018.9.30更新)